守り神 | ナノ

守り神

7.思い着物

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「やはり夜の葵様はお綺麗じゃ」


『苔姫様はいつもお綺麗ですよ。私はちょっと…行ってきます』




苔姫様は優しく私に笑いかけてくれた。




「お守りにこの着物を着よ。わらわが毎日少しずつ縫った物じゃ!」




心なしか苔姫様は楽しそうだった。
やっぱり着物が大好きで綺麗好きな神様。




『ありがとうございます。私…苔姫様に更に守られることになるのですね。』




桜様は実は凄い神様らしくて、私を守る神様の大黒柱。
私の知る中では…ね。



他にも沢山の土地神に守られてる。



思いという形で。



この着物にも沢山の思いが込められてる。



だから…。




『この着物があれば私絶対大丈夫ですね』


「当たり前じゃ!怪我をするでないぞ」


『はい!』




再び笑った苔姫様の笑顔が凄く染みた。









思い着物




◎本当の意味は重い着物。…で、あってほしい←




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