守り神 | ナノ

守り神

46.再び

46/62





『この前リクオ君校庭の雑草抜きしてくれたんだよねー、凄くいい子だよ』




現在リクオ君のいい子話を…。
そろそろキレると思うんだけどな。
最初より機嫌悪いし。
妖気強いし。




『あ、あとね』


憎いぜよ


『え?』




犬の頭と倉田君が彼の身体を押さえるのが同時だった。



てゆうかごめん、あたしの神気で妖気隠してたかも…?



犬は一直線に首無に向かって行く。



今何をすればいい?
とりあえず。




『神様…私を妖怪からお守りください。白き神気よ、我が右手に集え』




戦闘準備は完了。



我が右手に集えはもう定番化してるっぽい。
言った方が神気の反応も早いし。



治癒の神気とかも、神気よ、我の思うモノを治したまえとか言った方が早いのかな。



今遣ってるのとか陰陽師的に悪をはらえとか?
でも妖怪って絶対悪じゃないし。



とにかく…見てよ。
妖同士の戦いに神様が首突っ込むものじゃないよね。



着物に戻してから、体育館の2階に上がった。
此処からのがよく見える。




「あんた昨日の守り神様?いっそ奴良組の守護神にでもなってくれればいいのに」


『あはは…ご冗談を、お姉さん。まぁ四国妖怪は嫌いなんで』




髪の長い妖怪。
なんて名前だろ。
昨日あたしたちの下校つけてたお手伝いさん、ね。



氷麗ちゃんにしても綺麗な妖怪多い。




『今は奴良組側ですよ、今は。それよりリクオ君のサポートを』


「問題ないでしょ、首無や雪女がいるんだから。それにリクオ様だって妖怪の姿になれたんだし」


『そうですね。なんだかお姉さんとは話が合いそうです』


「あたしもそう思うよ」




あ、狸きた。
思う存分倒していいよね。


お姉さんと話してたらちょうど犬倒れたし。



色々犬とリクオの会話も大事だったと思うんだけど。




「犬が『狸は狸らしく里にこもってればいいのに』!?」


『似合わないじゃない、東京なんか』




睨まれる。
怖くはないけど。




「あの時の妖怪はリクオ君だったんだね。…君はなんなんだい?」


『私は守り神。リクオは大事な仲間なの。彼の仲間も含めて守れなきゃ…。あたしの名が廃る』




今は奴良組嫌いじゃないからと付け加えといた。



奴良組の殺気は嫌だけど、狸の殺気は清々しいというミラクル発生中←









狸再び




◎110918




  back

「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -