守り神
▼46.再び
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『この前リクオ君校庭の雑草抜きしてくれたんだよねー、凄くいい子だよ』
現在リクオ君のいい子話を…。
そろそろキレると思うんだけどな。
最初より機嫌悪いし。
妖気強いし。
『あ、あとね』
「憎いぜよ」
『え?』
犬の頭と倉田君が彼の身体を押さえるのが同時だった。
てゆうかごめん、あたしの神気で妖気隠してたかも…?
犬は一直線に首無に向かって行く。
今何をすればいい?
とりあえず。
『神様…私を妖怪からお守りください。白き神気よ、我が右手に集え』
戦闘準備は完了。
我が右手に集えはもう定番化してるっぽい。
言った方が神気の反応も早いし。
治癒の神気とかも、神気よ、我の思うモノを治したまえとか言った方が早いのかな。
今遣ってるのとか陰陽師的に悪をはらえとか?
でも妖怪って絶対悪じゃないし。
とにかく…見てよ。
妖同士の戦いに神様が首突っ込むものじゃないよね。
着物に戻してから、体育館の2階に上がった。
此処からのがよく見える。
「あんた昨日の守り神様?いっそ奴良組の守護神にでもなってくれればいいのに」
『あはは…ご冗談を、お姉さん。まぁ四国妖怪は嫌いなんで』
髪の長い妖怪。
なんて名前だろ。
昨日あたしたちの下校つけてたお手伝いさん、ね。
氷麗ちゃんにしても綺麗な妖怪多い。
『今は奴良組側ですよ、今は。それよりリクオ君のサポートを』
「問題ないでしょ、首無や雪女がいるんだから。それにリクオ様だって妖怪の姿になれたんだし」
『そうですね。なんだかお姉さんとは話が合いそうです』
「あたしもそう思うよ」
あ、狸きた。
思う存分倒していいよね。
お姉さんと話してたらちょうど犬倒れたし。
色々犬とリクオの会話も大事だったと思うんだけど。
「犬が『狸は狸らしく里にこもってればいいのに』!?」
『似合わないじゃない、東京なんか』
睨まれる。
怖くはないけど。
「あの時の妖怪はリクオ君だったんだね。…君はなんなんだい?」
『私は守り神。リクオは大事な仲間なの。彼の仲間も含めて守れなきゃ…。あたしの名が廃る』
今は奴良組嫌いじゃないからと付け加えといた。
奴良組の殺気は嫌だけど、狸の殺気は清々しいというミラクル発生中←
狸再び
◎110918
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