守り神 | ナノ

守り神

42.血が全て

42/62





『へぇ…リクオのが負けてるんだ』


「何がだ?」


『存在価値というか…存在率?』


「誰に?」


『リクオくん』




なんか凄く不機嫌になった。
リクオくん嫌い?



面白いなぁ、同じ奴良リクオなのに。




「お前は…神の血みたいなのは流れてるのか?」




…確か両親2人とも人間だよね。
てゆうか人間じゃなかったら私は1人暮らししてないはず。



親の仕事放棄するのは絶対反対だからね、あたし。




『2人とも人間。あたしに流れてる血もね』


「神なのにかい?」




頷いた。



かなり意外そうにあたしを見るね。
止めてほしいんだけど。



純粋な人間で神っていうのも可笑しいかもしれないけど…。
ねぇ。




『リクオだって人間の血流れてるでしょ?でも…リクオのが影響力大きくない?
あたしから見た奴良リクオについてだけど。』


「まぁ…な」




なんか親近感湧いた。



普通な顔してるけど、色々大変だったと思うな。
人間の血が流れてて若頭扱いだもんね。



もう次期3代目だとか決まってるのかな?



あたしも大変だったなぁ。



神様は歓迎してくれたけど…。
人間の方は本当にしんどかった。



私の可愛い葵は何処に行ったの!?
貴方は葵じゃない…!!
まさか貴方…私の葵を食べたわけじゃないでしょうね!?



…腹立つわ。




「怖い顔してるぜ?」


『ちょっと嫌なこと思い出したの。あたしの家、此処だから。またね』




部屋に入って思い出した。
あたしさ、凄く会いたかったんだけどな。
苔姫さま…!!!



また後日ということで。









そんなわけないと思う




◎110713




  back

「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -