守り神
▼41.これが私の戦い方
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『っ!』
何分か前に戦闘開始はしてる。
だけど攻撃は仕掛けてこない。
あたしには。
だから、リクオへの攻撃があたしの方にきたのを避けるだけ。
避けるっつっても素晴らしき神気が弾いてくれちゃうんだけどさ。
んー…後輩が大変そうだなぁ…。
こっちから攻撃しようかな。
『ちょっと失礼?』
「え?あぁ……。」
ばたっ…
とりあえず髪の長い女の人終了。
あたしがしたのは彼女の肩に触れる。
これだけで倒れちゃったんだからびっくりするか。
四国妖怪はもちろん、リクオまでもあたしガン見。
『安心して?威力弱めにして気絶してるだけだから』
これで安心するとは思えない。
標的がきっとあたしに変わる。
その前にあたしが全員気絶させればいい。
ってことで。
『君、肩濡れてるよ』
「は?…あ」
2人目終了。
カッパ系かなぁ。
手…濡れた…。
『…もう戦いはやめて引くっていうなら見逃す。ってことでいい?旦那』
「あ…あぁ」
嫌そうに言うね、リクオ。
あたし関係ないからなるべく早く帰りたいの。
「…今回は引かせてもらうよ。今回は。それじゃあ」
今回って2回も言った。
負けたんじゃないって訴え?
狸は1人で先を行き、あとの5人もついていく。
あたしがやった2人はデカいのが担いで行った。
一段落だね。
「なんで見逃した?」
その質問来ると思ってた。見た目は一般的じゃないのに質問は一般的なんだ。
『…私は妖怪じゃない。無駄に関わりたくない。
それに…あたしが彼らをやったら奴良組としては面白くないでしょ?』
「それは…」
言い返そうとはしない。
口では恐らくあたしの圧勝。
…てゆうか帰りたい。
リクオ、あたしとリクオくんは学校あるんだよ。
そこら辺気遣いする気ない?
「…まぁ…とりあえず帰るとするか」
『話がわかるね』
「そりゃどうも」
家まではまだ数十分ある。その間に話せること、話せたらいいな。
彼はもう知っちゃったんだから。
あたしの存在。
もちろんこっちも聞かないと。
リクオ…もとい若頭についてね。
これが私の戦い方
◎2話合体
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