守り神 | ナノ

守り神

39.戦うくらい

39/62





リクオと夜道を歩いてます。



なんでだろう、見事に人に会わないんだけど…。
さすが浮世絵町?



東京なのに人に会わない。




『あ、リクオ。苔姫様のところ寄っていい?』


「苔姫…奴良組の土地神か。…土地神が大丈夫ならやっぱりお前さんも大丈夫なんじゃないのかい?」


『いやだから駄目だって』




どんだけあたしを入れたいのよ。
それにあたし自身、組とか面倒で嫌だし。




『ねぇリクオ』


「?」




あれ、普通にキョトン顔。
なんにも感じないの?



こんなにも強烈なのに。




『妖気…多分四国妖怪』


「四国って…!!」


『昼間の奴らだよ。奴良組が伊勢葵を拉致したきっかけ』




お前なぁって顔をしかめる。
リクオくんと全然違う。




『どうするの?』


「どうするって…。一応戦えるか?」




一応ってなんだ一応って。



でもまぁ。




『一応』









余裕だよ、一応




◎一応がポイント!←
110709




  back

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -