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守り神

38.可愛くて美人なお嬢さん

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『いやいいって』


「女だろ?」


『問題ないから』




私は帰ろうとしてるんだけど、リクオが許してくれない。
女が夜道を歩くのは危険だってさ。



瞬間移動って大丈夫だと思うんだけど…。



『瞬間移動ってアリ?』


「は…?」


『瞬間移動だって』




沈黙。



瞬間移動の意味…流石に知ってるよね?




「葵…んなことできんのか?」


『イエス、アイキャン。1日1回ぐらいだけど。体力の消耗凄いから』




リクオは何にも喋らない。




『…帰っていい?』




リクオの肩が急に上がった。
かなり深い考え事してたのかな。




「プライドとか…あんだろ?男としてのさ…。送らせてくれやしねぇかい?」




あぁ、なるほど。
私が守り神としてのプライドがあるように、リクオには男としてのプライドがあるんだ。




『いいよ、リクオ。可愛くて美人なお嬢さんを家まで送ってよ』




あ、引かれた。
顔引きつってるし。




「…可愛くて美人なお嬢さんなんだから男には気を付けろよ」




…ん?
思ってた返事と違うような?



でも…。




『リクオ男前だねー、ありがと』


「おう…!」









可愛くて美人なお嬢さん




◎110708




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