守り神
▼37.温度と赤さ
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『リクオくん』
「…なんだ?」
『今、桜さま絶対隠したよね、なにかを』
誰かに言いたかっただけかな。
リクオくんから返事はないけどそれでもいいって思えてる。
「…リクオくんって呼ぶのやめてくれねぇか?」
『は?呼び捨てってこと?学校でそんなこと出来ないよ?』
「だから…俺が嫌なんだ。アイツはどうでもいいんだよ」
…口調全く違うしどうなんだろうって思ってたけど…。
やっぱり別人格みたい。
なんか面倒だなぁ。
『…若頭さま?』
なら抵抗感ないし。
「却下」
『神様に逆らうつもり?』
若頭は苦い顔をした。
なんだか可愛くってちょっと笑っちゃった。
「…俺は葵って呼んでいいか?」
『若頭ってこと?』
「あぁ…」
そんなに呼び捨てにしたいんだ。
『いいよ、リクオ』
「っ////」
…リクオも暑いの苦手なんだ。
うーん…常温。
温度と赤さ
◎110707
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