守り神
▼32.これが
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『副委員長…どういうこと?』
これじゃ風紀の名が廃る。
なんで委員会途中でトランプなんかしてるわけ?
「いいんじゃん?委員長様が居られないと話し合いなんて進むわけないし」
『私を部活に行かせたのは何処の誰?』
「うーん…ハートの6、誰が何処に持ってるの?」
いい具合に流したよね、この人。
『じゃあ…副委員長はトランプで遊んでていいからそれ以外会議始めます』
副委員長は普通に1人で出来るトランプゲームを始めたよ。
なんか…あれだ。
『…堂々とし過ぎて立派だと思う、私は』
「葵のお墨付きーっ!やったね」
低いテンションと台詞とのギャップがありすぎる。
…今日委員会中止にしようかな。
『…ちょっと聞いて』
皆が、何も言わずにあたしを見る。
『今日は特に話し合い必要ってわけじゃない。だから集まる意味もない。
だったら…どうする?』
「───それは駄目」
副委員長が私を見ずに言った。
こういうとき彼女が本気だって。
ちゃんと知ってる。
『副委員長に反対の人、手、挙げてもらえる?』
手は挙がらない。
代わりに、嫌な予感が強くなった気がする。
「キャ───────!!」
今の…カナちゃんの声だよね。
「…誰かカナちゃんと同じクラスの人いた?」
誰も名乗らない。
ってことは居ないってことか。
「どうしたの?」
『…今カナちゃんの悲鳴…聞こえなかった?』
はぁ?って顔で見てくる。こっちこそはぁ?だよ。
聞こえてないの?
『…すぐに委員会には行く。だからトランプ…楽しんでて』
すぐに教室を飛び出した。
「りょーかい!」
副委員長の明るい声が聞こえた。
これが私たちの委員会
(馬鹿満載じゃん)
(それどころじゃないけど)
◎3話合体
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