守り神 | ナノ

守り神

26.様々な境遇

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見つけた…!




『貴方は梅若丸の祠の神様ですか…?』




私基本ストレートな台詞しか投げないからね。




「…?私が見えるのですか?」




…神気を知らない。




『私は守り神といいます。貴方と同じ神です。』


「わ…私は梅若丸と申します!梅若丸とお呼びになって下さい。あと…敬語も外していただきたいです」




神様らしからぬ礼儀正しい神だね。



まぁ関係ないけど。




『私は神様に敬語を外すわけにはいきません』



私は純粋な神様じゃないから…ね。



梅若丸様は守り神のことも知らないみたい。
だから全てを話した。




「それでは元人間…ということですか?」


『それだったらもうちゃんとした神様ですよ。私は人間なのに神気を持てるんです。
神化なんて物もできてまさに今の状態ですけど。
結局、私は神様が居なかったら神様に成れないんです。だから神様は皆大切なんです』




と、梅若丸様は考え込む。



なんか…表情暗い。




「私の…私の話も聞いてくださいますか?」




梅若丸様なよると、本当の梅若丸様はもう牛鬼という妖怪になってるらしい。



でも、この祠はあくまで“梅若丸”をまつる祠。



だから梅若丸様は今私の目の前にいる。




『それがどうしたんですか?何か…苦しむ理由でもあるのですか?』


「っ!」




梅若丸様は目を大きく開けた。



なんか…悪いこと言った?




「…ありがとうございます。今まで…何も理由がなく苦しんでたんです。
自分が何なのか。でもそれは私でしかないですよね」




梅若丸様は綺麗に笑った。



つられて私も笑っちゃった。




「あの、守り神様。」


『なんでしょう』


「私のお願い、聞いていただけますか?」









神様の境遇は様々




◎3話くらいくっつけました←




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