守り神
▼20.泣かないで
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山を登り始めて45分経過。
『この辺りかなぁ。あ、あれとか?』
確かに祠はある。
だいぶ古びてるから…やっぱりこの山人来ないんだなぁって。
「ちょっと見てきます」
ゆらちゃんって積極的だね、うん。
清継くんもアクティブな陰陽師だとか言って…。
え?
『ね、カナちゃん。ゆらちゃんって陰陽師なの?』
「あ、はい。京都から修行に来てるそうです」
なるほど。
そしたら私に霊感あったら困るだろうね。
「梅若丸って書いてあるよ」
ナイスリクオくん。
神様は何処にいるんだろ。
「意外と早く見つけたな、清十字怪奇探偵団」
うわ、先生とやらが来たよ。
そして、私は後ろめたい気持ちを残しながら祠を去ることになった。
泣かないで
(そう思うことしかできなくて)
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