守り神 | ナノ

守り神

20.泣かないで

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山を登り始めて45分経過。




『この辺りかなぁ。あ、あれとか?』




確かに祠はある。
だいぶ古びてるから…やっぱりこの山人来ないんだなぁって。




「ちょっと見てきます」




ゆらちゃんって積極的だね、うん。
清継くんもアクティブな陰陽師だとか言って…。



え?




『ね、カナちゃん。ゆらちゃんって陰陽師なの?』


「あ、はい。京都から修行に来てるそうです」




なるほど。
そしたら私に霊感あったら困るだろうね。




「梅若丸って書いてあるよ」




ナイスリクオくん。



神様は何処にいるんだろ。




「意外と早く見つけたな、清十字怪奇探偵団」




うわ、先生とやらが来たよ。



そして、私は後ろめたい気持ちを残しながら祠を去ることになった。









泣かないで

(そう思うことしかできなくて)




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