守り神 | ナノ
守り神
▼9.これが出会い
9/62
「おい、リクオ」
眩しかった。
その中に鴆が俺を呼ぶ声が聞こえた。
「鴆…今の光…なんだ?」
さっき俺が斬ったはずの妖怪に傷はない。
気絶はしているようだ。
建物は焦げ目もなく火事の前と同じ状態。
「今…なにがあった?」
「リクオ様っ」
カラス天狗が焦った様子で俺の元へ来た。
「変な“気”がしませんか…?」
「…待ってろ。俺が見てくる」
2人を置いてその気に近付いていく。
そこには――
『…え?』
淡い光に包まれた幻想的な少女がいた。
お前は何者だ…?
これが出会い
←◎→