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02.私@Z寮303号室

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大きな欠伸をしながら、ベッドに倒れこんだ。この静かな部屋では、ベッドの軋む音がよく聞こえる。
寂しいとは思わないけど、このあからさまな孤独は嫌い。その心配も直に無くなるだろうけど(なんたってZ組専用寮ですから)


今日は、本当に大変な1日だった。銀時のせいで。
新八君は貧血で倒れたし(女子かお前は)、神楽はあの怪力で備品を壊す壊す。
沖田に至っては土方の頭上からマヨネーズぶっかけやがった。それをマヨネーズ嫌いの私が掃除するとか……優しくない?私。

……銀時関係ないけど大変だった。




「1Z…か、」




中学生のとき、絶望したのを覚えてる。
銀時が担任なのはもちろんだったけど、今年から創設された変り者クラスっていう噂が。実際噂でもなんでもないただの実話だったのが、尚更ショックだった。
それでも、無事三年間を終えた。最後には笑顔で。

また新たな三年間が始まる。それも、あのときの心境とはだいぶ違う。
楽しみで楽しみで仕方がない。




∵桜が舞った

( 偶然入ってきた桜の花びらに、頬が緩んだ )




◎短いし意味もない←
20120705




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