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04.いつメン@教室

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「沖田くーん!もし良かったら姫と一緒にお昼食べようよぉ」


入学式後普通に授業がある内部生は、現在昼休み。みんな思い思いの友人と思い思いの場所に集まって食べている…わけだけれど……



「もやもやする…」

「サドが気になるアルか!?」

「そ、そんなんじゃないから」

「世名ちゃんもだいぶ素直になったのね」

「話を聞け」



神楽も妙も勝手だ。沖田のこと好きだなんて、言ってない。
気になるのは本当だけど、対象は姫野さん。

あの子もしかしなくても、沖田に近付くために編成頼んだの?
くだんない、私が中学生のときクラス替えしたいって思ってたときのがよっぽど切実なんだけど。



「世名ちゃんは心配しないで」

「…なにが?」

「私と神楽ちゃんで絞めるから」

「い、いやいや!なにイジメみたいになってんのいいから」



それに沖田のこと好きってわけじゃないし。って呟いたらお説教タイムに突入しました、2人とも…!

素直になりなさいって言われても難しい。
私って沖田こと好きなのかな?それを認めたくないだけなのかな?
それとも告白されて舞い上がってるだけ?



「妙ちゃん、神楽ちゃん」

「なあに?」

「素直じゃないんじゃなくて、自分がわからないだけなんだ」



2人はこんな私に、優しく微笑んでくれた。
自分の気持ちをちゃんと見つけないと、か。



∵もやもや

( 沖田と姫野さんが仲良くしててイヤなのは、事実だ )



◎恋愛に関しては疎いヒロインって可愛い!
20130125

 

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