薄桜鬼 | ナノ

2012!!!

意地悪と恋愛感情は紙一重*

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あれがしたいこれがしたい。
でも、家は厳しいしそんなこと絶対にできない。

…となると私はどうするかというと………




「沖田先生!私舞妓喫茶したいです!!!」

「世名ちゃん…言うならメイド喫茶だと思うんだけど」

「なになに?冥土喫茶?怖いなぁ沖田先生」

「うん、世名ちゃん廊下で立っ「ごめんなさいもうしません」




……………ダメでした。てへ

文化発表会って生徒がやりたいこと決めるんだよね?
普通はそのはずだと私は思うんですがね。




「でもさー平助君」

「………なんだよ」

「千鶴ちゃんの舞妓姿、見たくない!?それで“おいでやす〜”とか恥ずかしがりながら言ってるんだよ!?」




そっぽを向いた平助君。

あれあれどうしたの?無視?まさかの無視?
平助君って千鶴ちゃん好きじゃん。
一番の彼氏候補じゃん平助君は。

……というか学校中の男が千鶴ちゃん好きだと思うんだけどね。
薫君も大変だなぁ、虫除けが。私も協力してるけど。




「………平助君?」

「…………………(気絶)」

「沖田せんせーい。平助君が想像して気絶しちゃいましたー。顔が赤いです」

「世名ちゃんの所為でしょ、それ」

「失礼な!!自業自得ってやつでしょう!!」




とか大きな声で言ってみたけど視線が痛い。
沖田先生をはじめクラス全員(私と平助君除いて)の視線が凄い痛い。

友人よ、私の味方ではないのか!!




「冗談は置いといて」

「本気です」

「世名ちゃん、ちょっと来てよ」

「先生まで無視ですか」

「物分かりが悪いみたいだからちょっと校長のとこにでも」

「………」




沖田先生の鬼ー!!
なんて直接は言えないけど今回本当に言おうと思った。
やっぱり言わないけど………。


ずるずると引きずられてきたのは階段。
階段?なぜに?




「沖田先生?」

「………世名ちゃん、よく聞いて」

「聞きますけど…」




沖田先生が顔を近付けてきた。って!?
近い近い本当に近い!!
沖田先生ほどの美形がこんなドアップって私どうしたら…!?

そんな私の心境もお構い無しに沖田先生はニヤっと笑う。
でもすぐに歪んだ。




「世名ちゃんの夢って舞妓だっけ」

「……親に反対されましたけど、」

「ふーん…良かったよ」

「え……?」




相変わらず、先生の顔は歪んだまま。
全然良かったなんて表情じゃない。

なら…なんで……?




「先生?」

「世名ちゃんの舞妓姿は僕だけのものってことで」




…………………?




「えーと…それはつまり……?」

「世名ちゃんのおめかしした姿を他の男子に見せるなんて勿体ないし」

「!?」




頬が火照るのが判る。
先生は笑ってるし………。

先生なんだから生徒には優しくするべきじゃないんですか!?






意地悪と恋愛感情は紙一重

( じゃあメイド喫茶しましょうよ! )
( 世名ちゃん、あのさ… )




◎キリ番というか友人待遇なんですけどねっ!*つけてみました。
どっかで見たタイトルだが気にしない(゜∀゜;)
はるちゃんが満足していただけるのを願って…!
20120407



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