ひびの入った
▼6.暑いよね
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はーい、和ちゃんです。
緊急事態発生中。
なにかって?
それはもちろん。
『暑い』
ってこと。
まだ7月だよ?
8月はどうなっちゃうんだよ。
『阿伏兎ー暑い。無理、しんどい』
「……」
こんなときに限ってスルーするわけ?
『神威、暑いんだけど…なんとかなんないかな』
「フっ」
『そこ笑うの禁止』
阿伏兎に聞いたときとだいぶ態度違かったかな。
どうでもいいけど。
阿伏兎が視界から消えてくれれば問題ない。
視界から消える…?
『とうっ!!』
傍にあった竹刀で阿伏兎の頭狙った。
見事に前のめりになってくれちゃった。
『あれー、なんか解放感あって…。ウザイ人は見えなくなるし涼しく感じるし一石二鳥かもー』
「ちょ…渚嬢…なにして…」
ぱしーん
『もちろん喋るの禁止だよ?』
「なんじゃそry」
ばしっ
神威の手刀が阿伏兎を見事に打った。
「面白そうじゃん。僕も混ぜてよ、和」
『もちろん』
大歓迎ってことは秘密で。
「そこ、なにしてる!?」
先生…ね。
てゆうか見てわかんないかな。
『神威、私、視界からハゲも消し去りたいんだけど』
「いいじゃん、それ」
その日、2-Aは戦場と化したって噂がたったらしい。
反渚嬢VS渚嬢信者って形で。
暑いよね
(解放感って大切みたい)
(喧嘩の間違いじゃない?)
◎110707
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