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ひびの入った

6.暑いよね

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はーい、和ちゃんです。
緊急事態発生中。



なにかって?
それはもちろん。




『暑い』




ってこと。



まだ7月だよ?
8月はどうなっちゃうんだよ。




『阿伏兎ー暑い。無理、しんどい』


「……」




こんなときに限ってスルーするわけ?




『神威、暑いんだけど…なんとかなんないかな』


「フっ」


『そこ笑うの禁止』




阿伏兎に聞いたときとだいぶ態度違かったかな。



どうでもいいけど。



阿伏兎が視界から消えてくれれば問題ない。
視界から消える…?




『とうっ!!』




傍にあった竹刀で阿伏兎の頭狙った。
見事に前のめりになってくれちゃった。




『あれー、なんか解放感あって…。ウザイ人は見えなくなるし涼しく感じるし一石二鳥かもー』


「ちょ…渚嬢…なにして…」




ぱしーん




『もちろん喋るの禁止だよ?』


「なんじゃそry」




ばしっ




神威の手刀が阿伏兎を見事に打った。




「面白そうじゃん。僕も混ぜてよ、和」


『もちろん』




大歓迎ってことは秘密で。




「そこ、なにしてる!?」




先生…ね。
てゆうか見てわかんないかな。




『神威、私、視界からハゲも消し去りたいんだけど』


「いいじゃん、それ」




その日、2-Aは戦場と化したって噂がたったらしい。
反渚嬢VS渚嬢信者って形で。









暑いよね

(解放感って大切みたい)
(喧嘩の間違いじゃない?)




◎110707




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