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ひびの入った

5.七夕まつり

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『たなばた、僕達は♪』


「お嬢、それこれからの間違いです。ついでにSM○Pです」


『あれ、そうだっけ?』




私の中では、



たなばた、僕達は何かを信じてこれたかな
きぃぃっとこれからはたなばたを信じれる



だったんだけどな。




「ぃ、多いだろ」


『阿伏兎、次読心術したら殺るよ?』




満面の笑みで言ってあげた。



わーったよって阿伏兎は言ってるけど本当に判ってるかは謎。
判ってないだろうな。



「判ってるっ…あ」


『よーし、阿伏兎、校庭に出ろ!!!』




やっぱり判ってなかったし。
阿伏兎もいい加減にしようね。




『あ、神威!』


「どうしたの?和」




どうしたのじゃないよ。
今日遅刻するとか言ってたから心配してたのに…。



とりあえず来たから安心。




『えーと、神威はなにお願いするの?』


「お願い?」




神威はきょとんとした。



くそー、いちいち格好いい…!!




『たなばただよ。何かお願いしないの?』


「あー、そういうの信じないから」


『そ…そうなんだ』




占い毎日見てる純粋な乙女です、多分。



たなばたとか思いっきり信じてますけど何か?
うーん、神威との温度差感じる。




「ま、渚嬢に免じてお願いしてみようかな」


『本当!?』


「うん」


「良かったなぁ渚嬢。嬉しそうだねぇ」


『うん!って何が…!?』




はぁ、阿伏兎には気付かれてる。
神威のこと好きだってこと。




『余計なことしちゃ駄目だよ、阿伏兎』




阿伏兎は大きく溜め息をついた。










神威と両思いになれますように

(和、なんて書いたの?)
(あ、ダメっ!!神威だけは…!!!)




◎110705




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