ひびの入った | ナノ

ひびの入った

35.全てを繋げる人

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渚嬢に言われた通り馬鹿と阿呆を探してる途中、双子に声をかけられた。




「阿伏兎さん!!」

「お話があるんです」

「…後にしろ後に」




今は、こっちが先だ。
体育大会なんか俺からしても面倒な行事なんでね。

こっちを炙り出した方が身のためだ。




「渚嬢の両親に関してなんすよ」

「…それがどうした」

「「やっぱり阿伏兎さん知らない…」」

「あ?」

「はぁ…本当の両親じゃないっぽいですよ」

「虐待してたのは」




………は?


ちょっと待てよ。




「それ…どういうことだ?」

「この新聞っすよ」

「それコピーなんで返却不要です。それじゃあ阿伏兎さん、頑張って下さい」




双子が何言ってんのかは全く耳に入って来ない。

この新聞が本当だとしたら…。




「親父…鴻山和知ってるよな。そいつの義理の両親と実の両親調べてくれ」




返事も聞かずにぶち切りした携帯。

だんだん面倒なことになってきやがった。
とにかく俺はこっちだ。

馬鹿と阿呆をしっかり見付けなきゃな。





全てを繋げる人




◎阿伏兎さん視点ってわかんない(^p^)
20120424




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