ひびの入った
▼35.全てを繋げる人
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渚嬢に言われた通り馬鹿と阿呆を探してる途中、双子に声をかけられた。
「阿伏兎さん!!」
「お話があるんです」
「…後にしろ後に」
今は、こっちが先だ。
体育大会なんか俺からしても面倒な行事なんでね。
こっちを炙り出した方が身のためだ。
「渚嬢の両親に関してなんすよ」
「…それがどうした」
「「やっぱり阿伏兎さん知らない…」」
「あ?」
「はぁ…本当の両親じゃないっぽいですよ」
「虐待してたのは」
………は?
ちょっと待てよ。
「それ…どういうことだ?」
「この新聞っすよ」
「それコピーなんで返却不要です。それじゃあ阿伏兎さん、頑張って下さい」
双子が何言ってんのかは全く耳に入って来ない。
この新聞が本当だとしたら…。
「親父…鴻山和知ってるよな。そいつの義理の両親と実の両親調べてくれ」
返事も聞かずにぶち切りした携帯。
だんだん面倒なことになってきやがった。
とにかく俺はこっちだ。
馬鹿と阿呆をしっかり見付けなきゃな。
全てを繋げる人
◎阿伏兎さん視点ってわかんない(^p^)
20120424
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