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ひびの入った

27.上がったのは肯定の叫び

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あっという間にやってきちゃった放課後。
やってきちゃったって表現が気になっちゃった人ー。黙っとくべきだと思うあたしは。



阿伏兎が手際よく準備してくれて、校庭には全生徒が集まってた。

やっぱり阿伏兎は雑用としての能力が高いと思う。
まぁあたしよりずっと年上だし(学年では1つ上の先輩だけど)色々体験はしてるんだろうなぁ。




「和」

『神威?』

「泣いてもいいからさ、言いたいことちゃんと言いなよ」

『あはは、おか……保護者?大丈夫だよ。泣くのなんて大前提だから』




…お母さんって途中まで言って結局言えなかった。
言おうとしたのはなんでだろう。

やっぱ馬鹿なんだあたし。


あたしはまだ…昔と変わってない。




『よし、じゃあ暴露しに行きますか』




みんなの前に立っただけで恐ろしい緊張感。
このくらい、普段ならなんてこともないのに。

こんなの高杉に見られたら舐められるかも…。




『…ちゃんと皆に話さないといけないことがあるの。だから皆を集めてもらった』




反応はない。誰か少しくらい喋ってくれたって…。




『あたしが小さい頃の話…聞いてくれますか?』






上がったのは肯定の叫び

( もちろんですよ渚嬢! )
( 渚嬢のお願いなら…!! )
( …皆ありがと )




◎銀魂キャラが5人しか出てない中ある意味逆ハー…
20111204




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