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ひびの入った

18.伝わる焦り

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「うっ……くそ」




高杉が和によってずたぼろにされてく。




「惨めだねー阿伏兎」


「そうだなぁ…」




言い方が少しのどかで笑いそうになる。



あーあ、早く降参って言えばいいのに。




「それじゃアイツは止まらねぇ」


「え?お得意の読心術?」


「理性なんてほとんど飛んでっからな」


「阿伏兎、聞いてる?」


「あいつが止まる方法は…」


「もういいよ、諦めたよ」





会話成り立ってないし。



阿伏兎も生意気だなぁ。
俺と和の扱い大分違うよね。




「味方に手を出したときだ」


「…何が?」


「…一番本気のあいつが元に戻る方法だ」


「…へぇ」




じゃあ攻撃を受けるのは可能なんだ。
まぁそれで和が戻ったら喧嘩の勝ち負けないけどね。



和が本気じゃなくても強いことは知ってる。
本気でどのくらい強いのか…考えただけでワクワクするじゃないか。




「和を止めに入るの、俺やって「駄目だ!」…阿伏兎?」









伝わる焦り


(…なんで?)
(駄目なものは…駄目だ)
(…変な阿伏兎)





◎ワクワクって入力したときに、候補ワードに“o(^-^)o”っていうのがあって笑いそうになった←
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