ひびの入った
▼9.なにもかもが熱い
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「なぁ阿伏兎」
「どうしたんだい?」
「和と…何処かに行きたいんだ」
海!空!
清々しい夏休み!!
夏休み初日の今日は、神威と阿伏兎と海来てます。
海といえば新潟でしょう!!
「和、おいでよ。かき氷売ってるよ」
『食べる食べるー!』
テンション上がっちゃっていい!?
なんか彼かのみたいじゃない?
実際そんな羨ましい関係になった覚えはこれっぽっちもないんだけどね。
コンチクショー。
そもそも神威と誰か女の子が喋ってるの見たことないなぁ…。
もしかして皆も私と同じ扱い受けてたり。
うん、この可能性かなり高い…と思う。
だってさ、ほら見てあれ。
囲まれてるよ、女の子に。
「君ひとりー?」
「良かったらさぁ一緒に遊ばなぁい?」
なんか2人目の喋り方嫌だ。
作ってる感じがする。
てゆうか…断ってくれるよね?
だって…
『私その人の連れですっ!!え、あっ//』
言ってから急に緊張するのはどうすればいいですか。
てゆうか多分引かれた。
無反応なんだもん、神威。
…え?
神威さん?
えーと…この手は?
『えっと…』
「行こっか和。かき氷食べるんでしょ?」
『う…うん!!』
いつの間にか手繋がれてた。
あんまり不自然じゃなかった。
それが妙に嬉しくて心地好かったり。
とりあえず。
なにもかもが熱い
(和の手熱いね)
(神威の手だって…)
◎110726
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