ひびの入った
▼7.天気予報って大事だよ
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「和」
『どうしたの神威』
「…なんでもない」
変な神威。
最近は神威の方から話しかけてくれる。
今みたいになんでもない、って言うときが大半だけど。
『なんかあったら言ってね?神威の役には立ちたいし』
「ありがとう、和」
神威の笑顔の免疫はちょっとついた。
内心テンションやばいけど顔には出してないつもり。
『…高杉晋助?』
「誰?それ…」
『銀魂高校一の不良…』
ちょっと校門見てみたら誰かいて、ついでによく見たら高杉って…。
何しに来たんだろう。
不良の考えって読めないわ。
「すっとこどっこーい!不良高のトップに君臨してるのはどこのどいつだ?」
もう読心術されても無視決めてますから。
「渚嬢ー!」
きっと高杉が来たとか…でしょ?
あたし喧嘩嫌だよ。
今回限り逃げるのオッケーでいいよね。
ってことで。
「渚嬢ー!何逃げてんすかー!?」
『暴力はんたーい!!喧嘩はんたーい!!』
「そんなこと言わないでくださいよー!」
『…たなばた、僕たちは♪』
「そのネタ数日古いっす!!」
…あ。
そうだ。
『曇天の道を♪』
「まともじゃないっすか」
普段まともだと思ってないんだアンタ。
とりあえずここ大事。
『歩く彼女は雨に怯えてる♪』
今日の午後の降水確率80%。
で、雨に怯えてる和ちゃんを外に出そうとはしないよね。
「曇天がどうしたんすかー!?」
無視かよ!
え、マジで無視?
『今日の午後の降水確率知ってる?』
「…さぁ」
天気予報って大事だよ
(天気予報見てこーい!)
(わかりました渚嬢!!)
◎110710
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