小ネタ
▼ 12/11/10 (15:17)


君の目を抉って僕の部屋に飾ろう
そしたら君は僕しか見えなくなるだろう?

▼ 12/08/15 (05:44)

毎日を足し算し出来た無限の可能性と僕たちの日々の繰り返しを割ってみたら残ったのは少しの愛だけでした

ヴェロニカは吐いた 戯言に隠された蜜に舌を這わせ 甘美に餓えた自分を貶し 眠るように 吐き出したのでした

クリスは独りぼやくのでした 失った代償と引き換えに手にいれたからっぽの器を抱き締めながら 亡きヴェロニカを想うのでした

今日もまた 計算し尽くされた毎日が 灰色に覆われ 息をするように繰り返すのでした
▽ヴェロニカの日記

▼ 12/08/14 (06:18)

雨の匂いが部屋に充満する
湿気と共に畳に染み付き、あの独特な香りが僕の鼻を掠める
今朝小さな未来を知らせる箱からは雨は降らない予定と聞いていたがどうやらそれは嘘らしい
ザアザアと大きく唸る雨音を横目に、僕は息を潜めただただその先にある光を見つめていた

▽雨少年

▼ 12/08/07 (02:57)

「もしかして…菅野か…?」

記憶力に障害があるわけじゃないがはっきり言って俺は記憶力が頗る悪い。ばったり街中で旧友に会っても名前はおろか顔すら覚えていないこともあるぐらいだ。そんなこともあって現に俺は今こうして顔も名前も知らない男に話しかけられている
「…っえと…どなたですか…?」
「あー…覚えてないかな…?ほら、隣のクラスだった安藤」

(続かない)
▽ホモボツ

▼ 12/07/06 (08:47)


聴こえてくるのは圧し殺した無数の言葉たち

窓から見える風景は大粒の涙とそれを遮る沢山の色

ああ、この世界も今日という日も私も
みんな同じように青かった

▽雨天時

▼ 12/07/06 (08:36)

「ゆずー、好きって10回言って?」

「好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き、はい」

「ちーちゃんのことはー?」

「大好き!!!」

▽山田中


▼ 12/07/06 (08:02)

「今日なにする?せっかくお前帰ってきたんだしさ、お前の行きたい所行こうぜ」

「墓参り」

「…は?誰の?」

「俺の、墓参り」

▽なんちゃって夏ホラー

▼ 12/06/18 (13:05)

※BL

バイト先の先輩は優しい
俺が酔っぱらったおっさんに絡まれると直ぐに助けてくれるし飯も奢ってくれる

AVの貸し借りだってするし、なにより先輩は顔がいい
だから先輩目当てで店に出向く客も少なくない
そのせいもあるのか自惚れているかもしれないけど他の後輩よりも先輩に可愛がられている自覚もあった

だからと言ってはなんだが、丁度先輩とバイトで鉢合わせした後はそのまま先輩の家に行って下世話を手伝ったりする
たった2時間ぐらい俺が頑張るだけでこれからも先輩と仲良く出来るのならこんなことも苦ではない、お安いご用だ
これだから先輩は優しい

▽馬鹿な後輩と策士な先輩

▼ 12/06/18 (11:57)

呪文たれた先生のお経は子守唄となって脳へ浸透する

誰一人として聞いていないのに先生は顔1つかえないで授業という名の演説を続けるのだろう

ノートという観察日記をつけながら先生を1時間と少し見つめる
僕にとってじつに楽しい演説だ


▽A君の戯言

▼ 12/06/17 (00:32)

彼女は俺の撮る写真を好きだと言ってくれる
俺は唯一被写体として彼女を撮っていて、何より写真で見る彼女はより一層綺麗で一瞬一瞬を切り取り撮しているようで自分も不思議とそれが心地よかった。
焼いた写真は部屋に飾って将来は子供と一緒に家族写真も撮ろうなんて計画をこっそり立てたりもした。
(写真が彼女との思い出になるなんて思ってもみなかったけれど)

▽俺と彼女と49日




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