小説
(ミカサ視点)

これは新しいコミュニケーションの取り方なのだろうか。私はその辺りに明るくないから、このことに関しては友達の多いナマエの方がきっと正しい。
背後に立たれると投げてしまうそうになる衝動を抑えて、ナマエの好きにさせていたら、ナマエは私の腰巻の裾を掴んでまくり上げようとした。

幼い頃、ボタンのかけ間違いの多かったエレンのボタンをかけ直してあげたことを思い出した。自分でやると手を払いのけられたものの、エレンの世話を焼くことが好きだった私には十分だったように思う。そうか、あれによく似ていたのか。
着せるのではなく、脱がせるという相違はあれど、衣服が絡んでいることには違いない。今度エレンとアルミンにしてみよう。

「ナマエ」
「すいませんでした」
「?私の服を脱がせたいなら順序を踏んで。ベルトを外さなければ腰巻は取れない」
「お、おう…」
- ナノ -