コニーと2人して立たされている。座学の時間にコニーと一緒に芋を食べていただけなのに、お腹が空いては力がでないのは当たり前なのに何故なのか。
「今日の夕食はなんでしょうか」
「お前ほんっとそればっかだな」
「食について考えること以外もう何もすることがないのです」
「まぁそうだけどな、おー、そうだ」
「どうしましたか?」
「あれやろうぜ。あれ」
あれ、で通じるくらいには、ナマエの奇行は知れ渡っている。
▽
直立で壁際に立ち、目の前を通る人間の腰巻きを捲り続ける。ただそれだけの行為。もうそろそろ飽きてきた。そんなところにエレンとミカサとアルミンの、シガンシナ地区組がやって来た。これで終わりにしましょう、そう言うとコニーもすぐに頷いた。
「…」
「…」
「おっコニーとサシャ、お前らまだ立たされてんのか」
「そろそろ懲りなよ2人とも」
「お、おう。でも夕食には開放してくれるらしいぜ」
「懲りるも何も、人間の普通の欲求です仕方がないんです!」
エレンとアルミンとの会話をしつつ、私達が狙うは3人の腰巻き。
「「いだァ!!!」」
突然、腰巻きに伸ばした手をものすごい握力で掴まれた。コニーと悲鳴がハモッた。コニーも同じ目に遭ったらしい。
「2人の視線がエレンとアルミンの尻に向かっていた。2人に痴漢しようだなんて、身の程を知った方がいい」
「そ、そんなつもりないですよ!」
そう、ならいい。クールに言いながら私達の手をミカサが開放する、そんな瞬間だった。
――ペロンッ
「「!?」」
「エレンとミカサの尻を追いかけていたら目の前に別の尻があった。何を言ってるのかわからねーと思うが私も何が起きたのかわからなかった」