小説
(アニ視点)

対人格闘の訓練でナマエに誘われた。…ナマエの近くにいると無駄に目立つから嫌なんだけど。仕方がない、付き合ってやるかと溜息を吐いた。ナマエは既にやる気で、よく分からない構えをしていた。

「アニ!行くよ!」
「はいはい、いつでもいいよ」
「どすこい!」
「は…」

――ペロンッ

「!?」
「土俵際の魔術師です!!」
「覚悟は出来てんだろうね」

腹立たしさと若干の恥ずかしさに任せて、ナマエを蹴り倒した。
- ナノ -