小説
(ミーナ視点)

私が着替えていると、もそもそとベッドの芋虫が「ヴぅ」と呻いた。もう少ししたら起こしてあげようと思ってたんだけど、今日は自力で起きれたらしい。
しかし、私がベルトも装着し終わって、「そろそろ起きて着替えないと間に合わないよ」と言っても、返事はあるけど起きてくる兆しはない。もー、しょうがない子だなぁ。
ベッドの下段でふとんに包まる彼女を起こすために、膝立ちで乗り上げ、いつものようにソレをぐいぐい揺する。身体のどの部分だこれ。今のこれは芋虫というよりもはや繭っぽい。

「おーきーろー!」
「うぐぐぐぐ…」
「もーーー!」
「……フォイ!!」

――ペロンッ

「ひゃあ!!?」
「ミーナのめくったった〜〜!」
「もう!いきなり何すんのよ!びっくりしたじゃんかー!」
「目の前にミーナのお尻があったのでつい」
「もうホントしょうがない子だなー…あはは!」
「……」
「ん?どうかした?」
「ひらめいた」

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こうして始まった
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