小説
遊くんとWバーガー
遊くんとウイニングバーガーで会うことになった。

「遊くん何にする?お姉さんがおごってあげよう」
「さすがナマエさん!じゃあまぐろ山かけバーガー。飲み物はメロンソーダで」
「私は月見てりう一択」
「てりうとかないわ」
「てりうなめんな」



「もう聞いてよお姉ちゃんがさァ」

遊くんは隣に住んでいる”お姉ちゃん”とやらにホの字らしい。バスでの一件があって以来、彼はいいメル友だ。今日みたく会ったりもする。彼は情報通らしく誰かについて知りたいことあったら聞いてよ、とドヤ顔してきたけど、私にはミヨがいるので、彼に特別聞きたいことはない。私がそう言ってから、遊くんが顔も知らないはずのミヨのことをライバル視しているのには気付いているけど黙っている。

じゃあ逆に何か悩みとかないの?相談乗るよ、と言ったが最後、彼の口からお姉ちゃんがお姉ちゃんがが止まらなくなって今に至る。

「今のところ変な虫はついてないけど、予備軍たくさんいてさァ」

君もそのうちの1人では?と思ったけどこれも黙っておこう。
111222
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