小説
前田とスタジアムデート
中学時代の同級生に会いに行く。スタジアムに誘われた。都子と行けばいいのにと言ったら、彼女は自分の幼なじみとデートらしい。他の子を誘うより確実に喜んでくれそうな私がいいそうだ。最近会ってなかったから嬉しい。

「一希!」
「ナマエ〜〜!」

ビシガシグッグッ。タイミングがバッチリすぎて鳥肌立った。

「スタジアムって今は何やってるの?」
「野球だよー」
「まじか!誘ってくれてありがと!!」
「最近全然行ってなかっただろ?そっちの子誘って行ったらいいのに。ほらオレンジ頭の柔道男とか仲良かったじゃん」
「ああ、不二山ねぇ。うーん、誘ってもいいけど……」

私は一希の腕を自分の腕を絡めながら

「一希と一緒の方が楽しいかな!」
「……ナマエ〜〜ッ!お前ボクのとこに嫁に来いよォ!」

あれ?何か身近にこんな人いたな…。
111222
- ナノ -