小説
体育祭
大迫ちゃん曰く運動得意な奴は仕事が被らない限り力尽きても出ろ。運動部でもない私は1つ出て応援頑張っとけば十分だろうと油断していたのがいけなかった。

「大迫先生!ミョウジ元運動部すっげぇ動きますよ」
「げ…ッ!」
「そーかミョウジ!お前確か文実だったろ?今回仕事もほとんどないし…よし、ミョウジは最低3つは出ろよ!」
「はああああああマジ不二山お前ええええ!!!」
「頑張れよー」
「もう2人で二人三脚でもでとけば。星の導き的にもそれが最良」
「…二人、三脚…だと…」
「不二山ねぇ今どんな気持ち?」
「……」
「運命共同体って言葉知ってる?」

不二山はまどろっこしい競技苦手だと思う。
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不二山と二人三脚
二人三脚の2つ前のプログラムの時間に軽く練習してみる。

「ギャアッ!不二山どこ触ってんだ」
「ん?」
「腕回しすぎだ一週してんぞ」
「そうか?」
「それ素でやってんのかよ…」
「やわらかかった」
「死んでくれ」
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紺野を借り物競走
借り物競走に出場することになりました。なになに…。生徒会長…だと…。ほぼ固有名詞じゃないか圧倒的に不利すぎる。

「紺野先輩〜〜」
「やぁ」
「わりとすぐ見つかった。借りられて下さい」
「ミョウジさん、それは日本語としておかしい」
「紺野先輩の体貸して下さい」
「!?……そ、それは健全な青少年の言葉としてはあまりに「結局どう言ってもダメなんじゃないですか!ほら行きますよ!手!」
「う、うん」

ドベでした。

「でも僕、急に言われても走れない」
「すみません、ただ書いてあるものが意外だったので……」
「ドキッ…な、何て書いてあったのかな…ドキドキ…」
「口でドキドキ言っとるでこの人。正解はこれでーす」

“生徒会長”

「………」
「勝手にハートフル期待してその不満そうな顔やめてもらえませんか」
111222




パン食い競争のルカ
「ナマエ〜〜ふぁんはんふんはへるほ」
「何で名前だけ滑舌いいのかという件はさておき、パンくれるの?本当いいの?」
「二日ぶりの味のある食べ物です」
「何故あげようと思ったし。私はいいからルカが食べなよ。あとお弁当多めに作ってあるから昼休みになったら琥一と一緒においで」
「ナマエ!ふぁいふひ!!」
「いいこと言ってるんだから口からパン出そうか」
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