小説
紺野家に招待される@
「僕の姉とは相性良さそうだなぁ」
「紺野先輩の…お姉さん…ですか?」
「どんな想像をしているかは分からないけど…今は大学生なんだけど、高校の頃からバスケ部のマネージャーをしていてね」
「運動がお出来になる方なんですね」
「ハハッ嫌味かな。まぁそうなんだけど。君のことを話したら是非会ってみたいって言われたんだけど、どう?」
「えっそれはどういう意味…」
「うち来ない?」
「は、はぁ…」

招かれました。
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紺野家に招待されるA
「いらっしゃい。あなたが、ナマエちゃん?」
「あっはいそうです、初めまして。ミョウジナマエと言います」

おっとりした喋り方な上、小さく華奢で、すごく可愛らしい人だなぁと思った。紺野先輩とは少し似てる、かな。

「フフッ、玉緒から聞いて、ずっと会ってみたいなぁって、思ってたの」
「そんな…えーと玉緒先輩にはいつもお世話になっていまして…」
「君の口からそんなことが聞ける日が来るなんてね…」
「こちらこそ玉緒がお世話になってます。この子、真面目すぎて面倒臭いでしょう」
「それはもう…アッいやそんなことは」
「……」
「いいのいいのその通りだから。お母さーん、玉緒が彼女連れてきたよー」
「どこでそうなったんですか!!?」

紺野家は恐怖。
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竜子さん超イケージョ
「そこのアンタ!!」
「ひぃ!はい!私のことですか!?(こ、怖エェェ)」
「これ、落としたよ。アンタのだろ?」
「えっうぇっ、は、はいこれは確かに私のものでございます。拾って下さったんですか…」
「あぁ。追いつくのに苦労したよ。アンタ、人混みをスイスイ縫ってくもんだから」
「それはお手数をお掛け致しましたありがとうございました!!」
「ん?はば学生か」
「はい、はばたき学園1年のミョウジナマエと言いますよろしくお願いします!!」
「ナマエ…ねぇ。アンタ桜井琥一って知ってるかい?同じ学年だったと思うんだけど」
「あっはい桜井琥一は同級生です」
「なるほど。もしかして、この間桜井にラリアットしたっていう…」
「なっ!?なぜそれを……」
「ふふ、バイトが一緒なんだよ。会ってみたいと思ってたんだ」
「お、おふぅ、それは大変光栄なことで……」
「ふぅん。あのデコ助から聞いてたのよりよっぽど普通だね」
「で、デコ助!?琥一をデコ助呼ばわり…す、すげぇ人だぜ…何を聞かされてたんですか…」
「まぁそれは言わないでおこうか…」
「マジに何言ったんだアイツ…あのではお名前伺ってもよろしいでしょうか…」
「藤堂竜子。好きに呼びな」
「竜子さんってお呼びしても…?」
「いいよ」

か、かっけえ…シビれる憧れる。
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