小説
琥一の膝カックン
掲示板に張り出されているこの間のテストの順位表を見ていたら、ふと背後に気配を感じた。ぬぅんとした圧迫感があったので、おそらく知り合いであれば琥一だと思う。話しかけてこないから多分琥一じゃないけど。

「いっだ!」
「チッ」

琥一だった。

「痛い!太ももが超痛い!!琥一お前マジなんなんだよ!!」
「お前の足が短いのが悪い」
「覚えてやがれ」

膝カックン不発。
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仕返しにラリアット
廊下を駆ける私。前方には琥一。これは…イケる!

「隙あり!!くらえラリアット!!!!」
「ぐはっ!」
「思い知ったか!いい感じに入っただろ!!」

そのまま駆け抜ければ良かった。

「こんの糞女がぁあああああ!!!」
「ひぇええマジギレすんなし!!!怖ぇわ!!」
「ルカ!ソイツ抑えとけ!!」
「恐怖体験すぎるだろ!!ルカ放せええええ」
「ダーメ」
「ぎゃああっぁっははっははひはあはははっはっはっはっげほっふはっ」
「コウ、噎せてるよ?」
「かまわねぇよ。ルカもやれ」
「オッケー!ダブルコチョコチョだ!」
「楽しそうですね!!」
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