小説


お姉ちゃんの部屋の窓に話かけても返事が返ってこない。きっと俺がまだ寝てる間にどこかに出掛けたんだと思う。寂しい。買い物なら俺を誘ってくれればいいのに。絶対ハリーとかよりはセンスあるよ俺。アイツとかのせいでお姉ちゃんが変な路線に走っちゃったらどうしてくれるんだ。ちなみに俺は、お姉ちゃんは清楚系がぶっちぎりで似合うと思っている。エレガントじゃなくて清楚系ですここ重要。
お姉ちゃんがいないのに部屋にいても意味がないので(勉強?学校でやってれば余裕ー)、友達を呼び出して公園でサッカーをする。途中、たまたま通りかかったのか、お姉ちゃんの彼氏候補の志波さんがこっちを見ていた。どうしたんですかって聞いたら一緒にサッカーがしたかっただけみたい。いろいろ教えてくれた。良い人だなァ、背も高いしカッコいいし、しかも動物好きで優しいって何その良物件。でもお姉ちゃんはやらん。

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