ネタ
aot 片想いフォーマンセルB?

※#名前#がエレン→#名前#を自覚した後の話

(ライナー視点)

何となく立ち寄った図書室で、エレンとミカサとアルミンという見慣れた面子に、#名前#が加わるという何とも危うい構成の集団を見かけた。危うい…というのは、別に#名前#がアルミンに襲い掛かるかもしれないだとかそういうことじゃない(何気に#名前#は外面を気にする)。なら、何が危ういのかというと、主にミカサだ。あと心配するべきなのは、アルミンの胃だ。

「分かりやすかったよ。ありがとうアルミン」
「もう大丈夫かい?」
「うん、本当に助かった。…またお願いしてもいい?」
「いつでも聞いてよ」
「本当!?嬉しい!じゃあまた…」
「#名前#もう行くのかよ?…もう少し、いれば?」
「ごめんねエレン、教えてもらったところちゃんと復習したいから。じゃあ、エレンとミカサもまた次の訓練で」

今の光景を客観的に見た感想を#名前#に教えてやりたい。#名前#、お前が今立てたのはエレンとのフラグとミカサとのフラグだと。ちなみにミカサの方はフラグの前に死亡が付く。ただし、#名前#がアルミンのことしか見えていないが故に、エレンから向けられる好意に見向きもしていないことが寸のところでその物騒なフラグを圧し折っている。

(しかし、改めてみるとすごい相関図だな…)

あの聡いアルミンでさえ、ミカサ→エレン→#名前#までしか予想していないだろう。まさか、その好意のベクトルがさらに#名前#から自分へ向くとは露ほどにも考えていないのではないだろうか。それを知ってしまったら……きっとアルミンの胃はパンクする。

それにしても、#名前#はアルミンへの好意を上手いこと隠していると思う。裏ではあれだけ変態痴女だが、それを悟られない#名前#の猫かぶりには感心する。アルミンを前にしたら、耐え切れずに涎でも垂らしながら撫で回しそうなものなんだが。

性癖の部分はともかく、好意まで包み隠す必要はないだろうに。#名前#の、その辺りの徹底し具合には驚かされる。もっと積極的に攻めればアルミンも振り向くかもしれない。俺たち4人の中で、最も可能性がありそうなのは間違いなく#名前#なのだから。
しかし、#名前#もなかなかに報われないヤツだ。アルミンの幼なじみで親友のエレンが、いつの間にやら#名前#のことを好いてしまっていて、それをアルミンは知っているんだから。もしアルミンが#名前#からの好意に気付いてしまえば、アルミンは親友に遠慮して、より#名前#から距離を取るようになるだろう。

(#名前#はこの現状を変えたくないのかもしれないな)

エレンからの好意には気が付かないフリをして、自分のアルミンへの好意はまるで初めからなかったモノのように扱って。違和感なくアルミンの近くに行くことのできるこの距離を大切にしているのかもしれない。密かに#名前#とエレンとくっ付けようと画策していたジャンは絞めておこう。

その後、さり気なくアルミンの肩を触っていた手を股に挟んで蹲っている#名前#を発見してしまい、俺は何だかものすごく無駄な時間を過ごしたように思えて酷く後悔した。そういう発散の仕方をするくらいならやはりもっと積極的に行くべきだと思うぞ俺は。


2013/08/31
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