ネタ
wj jojo 露伴とぶどうヶ丘高校のマドンナB

俺と億康は朝一で康一を呼び出した。俺たちが耳にした話がもし本当なら一刻を争う。焦りのせいで俺は自然と眉間に皺が寄っていた。億康は泣いている。俺たちのただならぬ形相に康一は驚いたみたいだが、いきなり本題に入らせてもらう。

「お前よォ…昨日、苗字とカフェ・ドゥ・マゴのテラスでお茶してただろ?」
「あの!苗字名前ちゃんと!!!!!」
「えっ?あ、うん。してたけど…」
「康一お前いつから名前ちゃんとそんな関係にッ!!名前ちゃんは可愛い、なのに彼氏を作らない…俺らのアイドル的な存在なんだよぉぉぉッ!!!」
「お前の、な。まァ確かに苗字はぶっ飛んで可愛いけどな…。オイ康一、冷静になってよぉく考えてみろ。そのことを俺たちが知っててよォ〜〜…由花子の耳に入っていないはずがねェよなァーー?」
「!!」

物分かりのいい康一は俺が何を言いたいのかすぐに理解した。

「苗字さんが危ない!!危なすぎる!!」
「苗字を探せ!!じゃねェと由花子に絞め殺されるぞ!!」





3人で手分けして探してしばらく経った。もしかすると手遅れかもしれねェと縁起でもないことを思った。苗字はスタンドなんて知らねェし、女だから力もない。だから由花子のラブ・デラックスの前では抵抗の1つもできやしないだろう。手遅れの一歩手前なら、俺のクレイジーダイヤモンドで治してやる。たった1つのかすり傷だけだったとしてもきれいに治してやるよ。だから生きていてくれ。苗字とは特別仲が良かったわけじゃあねェ、会ったら少し話すくらいだ。だが、苗字を見ていると、守ってやらなきゃいけないと思えてくる。億康のヤツが言っていたように俺にとっても苗字がアイドルだからか、それとももっと別の…。

「ザ・ハンド!」

億康の声が聞こえた。裏庭の焼却炉の方だ。俺は駆け付ける。億康のザ・ハンドが苗字までの空間を削り取って、苗字を由花子の目の前から連れ去ったらしい。苗字は今、億康の腕の中にいる。

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仗助は苗字、億康は名前ちゃん、康一は苗字さんと呼んでいる。


2013/08/30
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