ネタ
tkmm GS2 休息+デバッグの末路

夢主=GS2主(デイジー)

自分で蒔いた種、身から出た錆、ブーメラン……私の惨状を端的に示す言葉たち。高校時代、何1つ頑張らなかった報いを受けているんだと思う。勉強も部活も、真っ当なバイトにすら精を出さず、怠惰な生活を送っていた。高校も終盤といった頃合いに「さすがにどうにかしなければ」と思い立ち、起死回生の一手として唯一アルバイト募集のあったゲーム会社に応募した。もちろん重い腰を上げた頃には何もかも手遅れだったのだけど「まだ何とかなる」と心の中では思っていたのだ。
ごく平凡をかなり下回る高校生活を終えた後は、流されるようにアルバイト先のゲーム会社に就職した。なりたいものがあったわけじゃないし、流れを断ち切るだけの知恵も私にはなかったから。現場は凄惨だったけれど食いっぱぐれることはない、それで十分だと思えていたのは20代前半のうちだけで、後半に差し掛かる頃には既に身体にガタがきていることを自覚していた。
眠いのに寝れない日々が続くし、脈絡なく涙が出てくるし、突然、歩き方も声の出し方も呼吸の仕方すら分からなくなることもある。それでも次の日はやってくるのだから両脚を引き摺ってでも出社しなくてはならない。

「……帰りたい」

口を衝いて出たこの言葉は今ではすっかり口癖だ。でも、その帰りたい場所とはどこなのかもとっくに分からなくなっている。



向かった先ははばたき市の海。様子のおかしいデイジーを見つけるのは……。
30歳前後の珊瑚礁店主佐伯瑛か、25歳前後の社会人音成遊か、15歳前後の氷室一紀か。
佐伯なら「その年で迷子か!?迷子なのか!?」と呆れつつ保護して珊瑚礁に連れいった後、会社辞めさせて珊瑚礁で住み込みで雇う。
遊くんなら「うちおいでよ」と連れて帰った後、1人暮らしするデイジーの部屋で同棲する手筈を整える(※デイジー家は引っ越し済み)。
イノリちゃんは座って隣で話を聞くだけだけど、デイジーは人との他愛のない会話に飢えていたので結構心の支えになったりする。イノリちゃんは途中で珊瑚礁の佐伯や従叔父の氷上と同級生なのでは?と思い至るもそっとしておく。


2022/02/26
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