十代さんが好きだ。好きでは足りない。もう愛してしまっているんだ。
 別々の道を、時には手を繋ぎ、時には離しながら進んでいっている現状に、飽き飽きしていた。
 一つの道を、固く手を繋ぎながら歩きたいんだ。

「十代さん、俺と結婚してください」

 そう言うと、十代さんは笑って俺に抱きついてくれた。
 その小さな体をそっと優しく抱くと、十代さんは俺のことが好きだと、涙声で言ってくれた。
 俺と一瞬に歩んでくれますかと問うと、

「お前との誓いなら何度だって受けてやる、お前となら何度だって結婚してやる」

 そう言うと、十代さんは泣き崩れてしまった。涙声で俺の名前を呼び続ける十代さんに、軽くキスをした。

「愛しています、十代さん」





 十代さんが好きだ。好きでは足りない。もう愛してしまっているんだ。
 別々の道を、時には手を繋ぎ、時には離しながら進んでいっている現状に、飽き飽きしていた。
 一つの道を、固く手を繋ぎながら歩きたいんだ。

「十代さん、俺と結婚してください」

 そう言うと、十代さんは泣きながら俺に抱きついてくれた。



12/10/22
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