ぐりぐりと大きく張り出した亀頭を指で愛撫する。
尿道からはどんどんぬるぬるした先走りが出てきて、そのぬめりが気持ちいい。
「ああー、かっこいいおちんぽ」
僕はまじまじ眺めて、はぁっと熱い息を吐いた。
プチン。
何か音が聞こえたような気がした。
「ん? …………え?」
椅子に座っていた会長が僕の両手を掴んで、ドンと床に押し倒したのだ。
「え! え! なに!?」
会長に押し倒された僕は、慌てて起き上ろうとするけど、力が違いすぎて全く抵抗できない。
「え、え、かいちょ、ん……っ、ん、」
会長の熱い唇が僕のそれを簡単に奪い取った。
温度の無さそうな綺麗な顔なのに、唇は火傷しそうに熱い。
「ん、ん、………やっ」
息をしようと口をわずかに開けると、そこから強引に舌が入り込んできた。
「あ、かいちょ、あ、……ふぁ」
熱い舌が口内を簡単に犯す。
会長の大きな体が僕の体を押しつぶすように乗っかってきている。
顔の横には両手を突かれていて、逃げられそうにない。
「ん、会長、なんで……」
ヂュッと舌を吸われた音が耳に響いて、かぁっと顔に熱がのぼった。
「なんでって、お前」
僕の顔の両脇に肘をついて、至近距離で会長が僕を見つめる。
射るような視線に思わず視線を逸らしてしまう。
かっこよすぎて直視できないんだけど!
なにこれ!僕、深海くんはラブだけどホモじゃないのに、会長のチャーム力にはなんだか抗えない!
「なんで、僕にキス……」
「お前、さっきからそれ狙ってやってんのか」
「え、どれ!?」
「上目づかいで見るな。涙溜めてうるうる見るな」
「え、え、そんなつもりは……っ」
会長はまた顔を落としてくると、ちゅっちゅっと僕に戯れるようなキスを繰り返した。
僕はなんだか呆然として、会長にされるがままのマグロ状態だ。
「しかも、コーヒーぶちまけやがって」
「ご、ごめんなさい!」
「どじっこにコーヒーぶっかけられて、股間拭かれるなんて現実に体験するとは思わなかった」
「そ、そうですよね。僕も今考えたらエロ漫画みたいな展開だと思います。はい」
「それにお前は、俺のズボンを脱がして、その後自分のズボンも脱いで、真っ白な細い脚見せやがって。あれが男の足か」
「ひどいですぅ。色が白いのは巡のコンプレックスなのに」
「その上、つまづいて、俺に乗っかってくるし。細い足のくせして、触れた太ももがあんまり気持ちいいから、俺は……」
「……はい」
あんなに寡黙でクールな感じだったのに、脳内ではそんな事を考えていたなんて。
なんていうか、ちょっと親近感。
「だから、興奮するのも仕方がないだろう!」
どやああああ!
効果音でも聞こえてきそうなセリフに、ポカンと口を開けて聞いていた。