彼も同じように僕の背中に手を回してくれる。

「お前、すごいな」

「………へ？　なにが？」

「エロすぎて可愛く見えた」

「……なにそれ殺す気」

「……あ？」

「……触っていい？」

「え、どこを」

彼の返事を聞く前に、硬そうな腹筋に指を這わす。
彼は不思議そうに僕の手つきを見ている。

「……硬い」

「鍛えてるからな。お前はぷにぷにしてるな」

「僕も鍛えようかな……」

「別にいいよ、お前は。これくらいの方が気持ちいい」

そう言って、太ももを大きな手で撫でられた。
それだけで「んぅ」と鼻に抜ける声が漏れた。

腹筋に這わせていた手を上に滑らして、乳首を掠めた。
彼は一瞬ピクンと揺れただけで、平然とした顔で僕を見下ろしてくる。

「気持ち良くない？」

「まぁ、そこそこ。お前は？」

「やっ、あぁん……っ」

仕返しとばかりに乳首をつねられて、高い声が上がった。
僕は乳首が弱い。その上、薬で敏感になった身体だ。

あっという間に乳首はビンビンに勃ち上がり、彼の刺激を待ちわびた。

「女みてぇに感じるんだな」

「やっ、女の子と比べないでよ……」

「あぁ、ごめんな」

慰めるように、誤魔化すように、僕の頭を撫でてくる。
僕は単純だからそれだけで許してしまう。

別に深海くんは僕の彼氏じゃないんだから、女の子の事を思い出したって何も悪くないのに。
優しい人だなぁ。


「……おい」

僕は少し萎んだ深海くんのおちんぽをさする。
もっと触りたい。好きだと思ってから全身に触れたくて仕方がない。
もっと気持ちよくなってほしい。

おちんぽをゆっくりと指で上下させて、深海くんの反応を観察する。

「お前なぁ、まだ足んねぇのかよ」

「……だめ？」

「だめっていうか、それ以上やると今回きりじゃ済まなくなりそうだし」

「……別にいいけど」

「はぁ？　まじで言ってんのかよ」

なんだよもう、さっきから。
それは僕のセリフなんだからね！

深海くんってば、僕を本気で殺す気じゃないかな。
さっきから僕の心臓はリミッターを越えて、限界値突破してるんですけど！

「あ、おっきくなってきた」

「そりゃそうだろ」

深海くんは冷静に自分の勃起おちんぽを眺めている。
そんな気だるそうな仕草さえ素敵だ。