エンジェルが悲しい顔をすると、僕の心臓が握りつぶされたみたいな衝撃を受けましたよ。
いやまじで。
ていうか、まさかの副会長×エンジェルなの?
それならそうと早く言ってよ。
それだったら僕、臣に縛られたって、走って逃げだして、深海くんの胸に飛び込んだのに。
え。
なんでここで深海くんが?
最近の僕の思考回路はどこかでショートしているらしい。
「ご、ごめんなさい。でも、あ、あの、付き合ってるとかじゃないから」
「崎原、最低」
エンジェルが。
悲しんでいる。怒っている。
僕はどうしようもなくて、臣の傍から離れようとすると、臣が苦笑しながら僕の首根っこを
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「巡はなにか勘違いしているらしいね。まぁいいや。とりあえずご飯食べようよ。ルームサービスで。耳野は? ご飯食べた?」
「食べたけど? でも、クレープ頼んで。アップルにシナモンと生クリームたっぷりで」
「はいはい」
なんなの!
エンジェルってば、食べるものまで可愛いなんて。
ていうか気になっていたんだけど。
「ルームサービスってあるの?」
「あぁ、これは生徒会だけのサービスなんだ。ほら、食堂行ったら騒がれるし、僕ら生徒会仕事で忙しいから」
「なるほどぉ。でも、食堂には来てくれないと、日々の萌えがね」
「え?」
「いや、なんでもないでーす」
口を噤む。
臣はそんな僕を優しく撫でると、電話を手に取ってどこかに電話しだした。
料理を注文している。
エンジェルを観察していると、目が合った。
ぎゃん!!!!!!
きゃわわわ!
なんて美しいの。地上に召された天使なの。同じ高校生だなんて。僕が同じクラスだったなら、確実にリコーダー舐めまわしてるよ。確実だよ!