「巡は僕とちゅうしたいの?」
「うん、したぃ」
臣先輩が少しずつ僕の元へと顔を近づけてくる。
僕は起き上がれないから、じっと彼が近づいてくるのを待つ。
焦がれるように待っていると、臣先輩が唇をふわりと僕のと重ね合わせた。
そのまま少しして離されてしまう。
舌も触れ合わずに。
ソフトなそれは僕の欲求を鎮めるには足らなくて、思わずねだるように見てしまう。
「ん? どうしたの?」
「や、もっと」
「もっと? どれくらい?」
至近距離で問われると、たまらなくなる。
臣先輩の唇からチロリと赤い舌が覗いた。
欲求がパンクしそうになって、いやらしい思考で頭がいっぱいになる。
「もっとぐちゃぐちゃしたいのぉ……」
「じゃあ、舌だしてごらん?」
言われた通りに、舌を出す。
もう僕のおちんぽは我慢汁でだらだらになっいてた。
唾液も溢れている。
舌を出して、彼を待つ。
臣先輩が笑って、僕の舌と舌をからめさせた。
舌同士だけが交わる官能的なそれに夢中になって、舌を絡める。
「あ、あふっ……もっと……」
唇同士も交わり合って、深いキスに突入する。
彼はキスのテクニックも相当のもので、僕は口内を自由にされている。
少しして、顔が離された。
唇からは銀色の糸が引いて、かぁっと顔に熱が上る。
「恥ずかしいね?」
「……うん」
「もっと恥ずかしいことする?」
「……いじわる」
臣先輩は笑って、僕の乳首に触れた。
「……あぁん!」
大きな声が出る。
キスで敏感になった身体はほんの少しの刺激でも敏感に反応するようになってしまっている。