目を覚ましたら、全裸だった。
「うへ!?」
全裸の上、両手は一つに縛られている。
目の前には制服を着た副会長。
寝転んでいる僕の足をおさえるような形で、座っている。
「え、え、これってどういう」
「服、濡れちゃったから、脱がしてあげたよ」
「え、あ、どうも。って、あれ。でも、え、パンツまで?」
「うん、パンツも脱がしてあげたからね」
「パンツは濡らしてなかったのに……」
「これから濡らすかもしれないから。ね?」
え!?
意味わかんないんですけど!
超怖いんだけど!
エロゲでお馴染みの監禁パターンですか!
え、でもなんで僕。
意味が分からない。
僕じゃなくてもっと適した人がいるでしょう!
生徒会のエンジェルとか。
あ、でも僕無理やりとか痛いのは苦手だから、監禁パターンってあんまり萌えないんだよね。
やっぱり溺愛されてほしい。
僕が妄想を繰り広げている間も、副会長はずっと表情の分からない不敵な笑みを浮かべている。
「は、恥ずかしい」
何と言っても、全て丸出し状態なのだ。
僕のお粗末なあれも見られている。
しかも恥ずかしさから、完全に縮こまっている。
いつもの3割増しで小さい。
やだ!
こんな綺麗なお顔の人に、僕の全裸が見られているなんて。
羞恥プレイ以外の何物でもない!
顔が真っ赤になるのが分かる。