今日はBLCDを思う存分堪能するっていう目的は達成できなかったけど、ぼかぁ幸せな気分だい。
「ねぇねぇ」
「あん?」
「深海くんへの質問リストがその13まで溜まってるんだけど」
「…………とりあえずその1を言ってみろ」
「身長と体重が知りたいでっす!」
部屋の廊下を2人でリビングまで歩きながら問いかける。
僕は前を歩いているから、後ろを振り向いて聞いてみたら、前方不注意でリビングへの扉に激突したよ!
「あ、いたた」
「おい、前見て歩け」
「う、うん。それで答えは?」
「身長は183、体重は65。これで満足か?」
「ほえー。やっぱり背高いなぁ。牛乳は好き?」
「それは質問その2なのか?」
「あ、違う。質問その2はエッチな質問です!」
「牛乳は普通。その2はまた今度な」
「えー、えー、ケチぃ」
リビングのソファに寝転がって、手足をバタバタさせてみた。
僕なりの抵抗の仕草だ。
でも深海くんはそんな僕をチラリと眺めた後、さらりと無視をした。
ふ、ふん。
そんなに僕を惚れさせたいのか!
僕は君に冷たくされればされるほど惚れてしまうというのに! 僕を突き放そうとしているなら逆効果だぞ!
「エッチな質問答えてくれたら、今日一緒にお風呂入ってもいいよ?」
「それ、俺に何の得もないんだが。頭は大丈夫か」
「ん、んぐ、深海くん、一緒にポテチ食べよう!」
「先に晩飯だろ。おら、食堂行くぞ」
「はーい。おてて繋いで!」
手を差し出してみると、深海くんは僕の手の平をじっと見た。
「ちっせぇなぁ」
「へ?」
「なんだ、その柔らかそうな手は」
深海くんはぶつぶつ言いながら、僕の手を強引にひったくると、スタスタと廊下を歩いて行く。
靴を履く間も手はつないだまま。
なんだか僕は胸が痛くなって、涙が出そうで。
「深海くん! 好きの気持ちが溢れそう! どないかして!」
「なんで急に関西弁になんだよ」
ふはっ。
って息を漏らすみたいに笑った深海くんに胸がきゅうんと疼く。
「ラブ! フォーエバー!!!」
「うっせぇ!!!!」
今日も相変わらず深海くんは素敵です。
僕の愛しのダーリンです。
おてて繋いで食堂へ。
このままブラジルまで行けそうです!