「えー、じゃあ、今度泊まりに来てね」
「うん。来る来る!」
「リッツパーティーしてから、お風呂でローションプレイしようね」
「うんうん! ……え?」
「ぬるぬるで超気持ちいいよ?」
「う、うん……」
やっぱり光くんってエンジェルらしからぬ事、結構口にするなぁ。
僕はがっかりだよ!
そういうエロい言葉をエンジェルは言わないんだよ!
なんとも言えないもやもやを抱えたまま、僕は部屋を後にした。
でも、リッツパーティーはちょっと気になるから、来週くらいに行こうかなぁ。
リッツの上にキャビアとか乗せるのかな。
お金持ちだからなぁ。
大量にお菓子が詰まったコンビニの袋をぶら下げながら、自室へと向かう。
もうすでに時刻は18時になっている。
そろそろ深海くん帰ってくるかなぁ。
ワクワクしながら、廊下を歩いていると、向こう側から歩いてくる深海くんを発見した。
相変わらず、なんてかっこいいんだろうなぁ。
大股で不機嫌そうな顔でズンズン歩いてきた彼は、僕を見つけたようだ。
緩めのジーンズに黒いTシャツ姿の深海くんは今日もワイルドに不良です!
お母さん! 僕は不良が好きなようです!
あんなにもビビっていたくせに、不良の代表のような人にビビビです!
「おう、お前も今帰りか?」
「うん。深海くんは不良の仲間とバイクで峠攻めたりしたの?」
「あぁ? お前、どんな偏見だ、それは」
「それとも溜まり場で喧嘩を……?」
「だから、お前のその変なイメージはなんだ」
はぁっと深海くんはため息を吐いて、部屋の扉を開ける。
その扉を手で支えて、僕を先に通してくれた。
そういうところもポイント高いんだよなぁ。
レディーファースト的な? え、僕レディーじゃないから、ボーイファースト的な?
うん。素敵。
「また大量にお菓子買い込んでんなぁ」
「うん。そうなの。でも途中でエンジェルに拉致られて、リッツパーティーの約束までしたんだ」
「……お前はもう少し日本語を勉強しろ」
「もう深海くんは辛辣だなぁ」
呆れた様子の深海くんが大好きです!
呆れているけど、仕方ないなぁって感じで見てくるから、どんどん甘えたくなっちゃうよ。