巡、ふと思い出す
「あっ、はげしっ、やばっ、ひぁっ! あっ、あっ!」

「あ、イく、イくイくイく。出すよ。出すよ! あぁッ!」

「んっ! あ、あ、あ、出てるぅぅ。出てるよ、びゅっびゅーって」

「あぁ、もうだめぇ。気持ちいいよぉ。あぁん、んん……」


光くんが恍惚の表情を浮かべている。

ゆっくりと絞り出すみたいに腰をゆっくり出し入れしている。


はぁーっと熱い息を吐いたかと思うと、腰の動きが止まって、僕の上に倒れ込んできた。


僕の出した精液でぐちゅぐちゅになっているお腹をくっつけて、ゆっくりとキスを落とされた。

僕も黙ってそれを受け入れる。
光くんとのキスは気持ちいい。


「めちゃくちゃ気持ち良かったぁ。巡くんもよかった?」

「うん、すごかった。光くんすごいね」

「なにそれ。可愛い。これ以上可愛くなってどうする気だ。こら」

「ふふふ。光くんのが可愛いのに何言ってるのー」

「巡くんは分かってないなぁ。そういうとこがいいんだけど」


光くんに、ちゅっちゅっと顔中にキスを落とされた。
その後、2人でベッドに転がったまま、絡みあうように抱き合う。


荒い呼吸、背中に浮かぶ汗を鎮めるように、さらっとしたシーツの上で。


光くんのクリーム色の髪の先が汗の水滴で束になっている。
それがエロくって、じぃっと見つめてしまった。


「巡くん、今日はお泊まりするよね?」

「え?」

「お泊まりダメ?」

「うーん、でもぉ、同室の人が多分夜に帰ってきて心配するから。今日は帰る」


断る勇気!
僕ってすごく大人になったんじゃない!?

深海くんに嫌われたくない一心というか。
いや、深海くんを一目見たい恋心というかなんというか。


これで深海くんに絶対零度の目つきで睨まれないで済む。

それにしてもここの人たちは本当にお泊まりさせるの好きだなぁ。


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bkm
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