「千紘さま、私にだけ愛されていればいいのに」
「ん、なにを……。俺はお前だけしかいらないぞ」
「……はい。愛してます」
椎名は内部のうねりを確かめるようにじっとしていたが、椎名を求めて中が収縮するのを確認するとまた激しく動き出した。
「あ、あ、あっ、はげしっ。あ、しいなぁ」
溶けそうな声で愛しい名前を呼ぶ。
そうすると椎名は身体を屈めて、俺に何度もキスを落とす。
「ん、んっ……。しいな、……もっとちゅうして」
「はぁ、千紘さま。可愛すぎて、もう」
「あ、あ、……やっ、すごい、しいな」
「気持ちいですか? 気持ちいいって言って」
「うん、うん、気持ちいい……っ! しいなは? しいなは気持ちいぃ?」
「はい。すごく気持ちいいです。ねぇ、中ぐしょぐしょですよ。なんでこんなに濡れてるんですか」
「やっ、だって、しいなが……! いっぱい突くから!」
「突いたら千紘さまは濡れてきちゃうの?」
椎名がいじわるな言葉を吐く。
僕を攻めているようで、だけど、頭上にある椎名の顔こそ、熱くとろけそうになっている。
「いじわるしないで……!」
訴えるように、椎名を睨みつける。
椎名が熱いため息を落として、俺をぎゅうっと抱きしめた。
「あぁ、もう、可愛すぎて。はぁ、可愛い。はぁ」
「あっ、あぁっ、ん、あ……っ!」
椎名が腰を前後に動かす。
ぐちゅぐちゅと卑猥な音が部屋にこだまする。
両膝を抱えて、奥に椎名を誘い込むと、奥に思いきりぐりぐりと押し付けられた。
「あぁぁ! やっ、奥! やっ、やぁっ、……すごいの!」
「すごいですか? 私もです。あぁ、ちんこ溶けそう。はぁはぁ、気抜いたらすぐイきそうです」
「やっ、乳首だめ! あっ、あッ……、ふぅんッ!」
椎名が尖った乳首を食べるように舐めてくる。
ビクンと体がおおげさな反応をする。
椎名はそんな俺を見て、獰猛な視線を送ってきた。
いつもはびっくりするくらい涼しい顔をしているくせに。焼けそうな視線。
でもそんな椎名を見られるのは俺だけ……。
そう自覚した瞬間、身体が官能の渦に取り込まれた。