「千紘さま、入りました。奥まで」
ホッと息を吐く。
苦しくてたまらないけど、椎名の眉がゆるやかになっている。
「よかった。ちょっとそのままじっとしてて」
「はい、もちろん」
椎名はにっこり笑うと、額にじわりと浮かんでいたらしい汗を腕で拭った。
そのまま、俺へと近づいてきて、ぎゅっと抱きしめられた。
「千紘さま、ごめんなさい。こんな小さな体に無理な事をして」
「そうだな、きっと俺の身体はお前をまだ受け入れられるような身体じゃないだろうな」
「……はい。我慢できなくて申し訳ありません」
椎名の顔が俺の肩に埋められる。
小さな手で椎名の髪を撫でた。
いつもは理性だらけみたいな澄ました顔をしているくせに、俺のことだけは我慢がきかなくなる。
「構わない。俺はお前に気持ち良くなってほしいし、俺もお前が気持ちいいと気持ち良くなるんだ」
「千紘さま、……ありがとうございます」
「お前は愛しい奴だな。可愛い」
「ふふ。千紘さまはかっこいいです」
会話をすると、強張っていた穴の締まりが緩んだのか。
椎名のおちんちんを認識するようにうねりはじめた。
襞がもっと、もっと、と椎名を求めている。
貪欲に、快感を。
「ふぅ…っ、ん。んぅ、しいな、なんかお尻」
「は、い」
「わかる? なんか動いてる」
「はい、さっきから、絞り出すみたいにうねうねしてて、やばいです。気持ちいい」
椎名は俺に言われた通りじっとしているけど、それでも気持ちがいいらしい。
さっきの息もできないような苦しさが少し楽になってきている。
少し萎んでいた俺のおちんちんも徐々に勃ち上がり始めていた。
「しいな……、ちょっと動いてみて」
「はい」
椎名が俺の足を抱えなおして、ぐいっと腰を押し出した。