「お尻、かわいいです」
椎名はそう言うと、両手を俺にお尻に置いて、ゆっくりと揉みしだいた。
「ん、……なに、しいな。くすぐったい」
「真っ白で、とても綺麗です。舐めてもいいですか」
「え! 舐めるの? 汚いよ」
「汚くないですよ」
椎名は俺のお尻の膨らみをベロリと舐め上げた。
ゾクゾクする。
背中が粟立って、「んぅ」と鼻に抜ける声が出た。
椎名の舌がお尻を何度も舐めて、だんだんと中心部分に近づいてくる。
「やっ、そこはだめ。しいな」
「お願いします。舐めていいですか」
「なめ、たいの?」
「はい」
「ん、しいながいいなら。いいよ」
それを合図にしたのか、お尻の穴の部分を舌でべろりと舐められた。
「ふ…っ、……ん」
なんだか変な感じだ。
気持ち悪くはないけど、気持ちいいとは言えない。
むずむずする。
椎名は舌先を尖らせて、穴の中まで舌を差し込んできた。
「……ぁっ。やっ、しいな。中、だめぇ」
「千紘さま、どんな感じですか?」
お尻のあたりから椎名の声がする。
恥ずかしくてたまらない。
「やっ、なんか、変。むずむずするー」
「気持ち、悪くはないですか?」
「う、うん。……あっ、だめ、変なの」
椎名の舌の動きがあらぬ所で感じられる。
恥ずかしいのと、経験したことのない感覚に身体中の毛が逆立ちそうになる。
椎名は舌で丹念に舐めると、ずるりとそこを抜け出した。
「あっ……」
名残惜しいわけじゃないのに、出て行く感覚に声が上がる。
椎名は俺に休憩も与えず、今度は人差し指を1本ゆっくりと差し入れてきた。