椎名は俺のおちんちんに指を這わせた。
少し触れられただけで、ビクッと全身が震える。
「あっ、………ぁん!」
「千紘さま、先がすごく濡れてます。触ってほしかったんですか?」
「……う、うん。椎名じゃないとこれ治せないし。ずっと椎名に触ってほしかった……あぁぁん! もっと、しいな、もっとさわってぇ? やぁぁん! あっあっあぁ! しいなぁ……あっ」
喋っている途中で椎名の指使いが激しくなった。
俺はもう気持ちよさでいっぱいいっぱいで、他の事は何も考えられなくなる。
椎名の名前をうわごとのように何度も口にしながら、気持ちよすぎて勝手に声が漏れる。
涙で潤んだ目で椎名を見上げる。
相変わらず極上に綺麗な顔は、いつも澄まし顔で今だって変わらないんだけど、なんだか少し熱に浮かされたみたいな表情をしている。
多分他の人が見ても分からないんだろうけど、俺は徐々に椎名の表情の変化が分かるようになった。
もしかして、椎名も俺みたいに欲情してくれていたりするかな?
おちんちんが腫れあがるとかあるのかな。大人はないのかな。
気にはなるけど、自分への刺激で精いっぱいだ。
集中していないと分かったのか、椎名が俺のおちんちんから目を離して、俺の顔をじっと見てくる。
「千紘さま、何考えていたのですか」
椎名が咎めるような響きで言う。
同時に手の動きも止まって、ぎゅっと柔らかく握り込まれたまま、刺激を与えてくれなくなった。
これは少し怒っているらしい。
「椎名のこと……」
「私?」
予想外だったらしい。
椎名は珍しく驚いた顔をすると、答えを促すように目を合わせてきた。
「うん。椎名も俺みたいに……おちんちん腫れることある? 大人はない?」
「そんな事が気になっていたのですか」
「だって。俺ばっかり椎名に欲情しているなら寂しいだろ。俺ばっかりとか……」
「欲情? 千紘さまは私に欲情しているんですか?」
そう言って、椎名は俺のおちんちんを上下に何度かこする。