「あっ、あっ、あ、椎名、変。なんか、出そう。おしっこ? 出そう」
「いいですよ。おしっこじゃないから大丈夫です。それを出したら治りますから、私の手の中に出して下さい」
「……う、うん。あ、あ、……しいな、気持ちいい……あ、出る。出る出るでるううう」
ぶびゅ、どぷどぷ。
おちんちんの先っぽからどろっとした液体が飛び出た。
椎名が先っぽを手で包んでくれていたから、飛び跳ねてはないけど、ぽたぽたと白い液体が椎名の手を伝っていく。
「はぁ、はぁ、はぁ………」
荒い息を整えていると、椎名が白い液体がついた手をべろりと舐めた。
手を広げて、ゆっくり舐め上げている。
「それ、舐めたら病気になるよ」
「私はならないんですよ。おいしいです」
「そう? ならいいけど」
首を傾げて椎名を見る。
だけど、椎名はすぐに立ち上がると、キッチンで手を洗うと、濡れたタオルを持って、俺の元に戻ってきた。
「拭いておきましょうね」
そう言って、温かいお湯で濡らされたタオルで、俺のおちんちんを丁寧に拭いていく。
それが終わって、股間を見ると、確かにいつも通りの形と色に戻っていた。
「治った」
「はい。良かったですね」
「うん。治療も気持ち良かったし、お前に頼んでよかった」
そう言って、笑いながら椎名を見上げる。
椎名はタオルを洗っていた手を止めて、俺をじっと見た。
「もしかしたらまた同じような状態になるかもしれませんが、その時もまた私のところに来て下さいね。他の人じゃだめですよ」
「お前だけ?」
「はい、私なら気持ちよくしてさしあげられます」
「ふうん。分かった。またなるのは嫌だけど、もしなったらお前にしてもらうな」
椅子から降りて立ち上がる。
時計を見ると、もう6時半だ。
そろそろご飯だから、安野あたりが庭を探してそうだ。