誓おう。本当はすぐにでもそんな言葉を口にしてしまいたかった。この愛おしい一時を、永遠へと変えてしまいたかったから。けれど同時に危惧したのだ。変わることを。人の心とは移ろい易いもの。だから怖かった。もしいつか未来で変わってしまって、他に一緒に居るべき相手を見つけてしまったとき。魔法は呪いになるだろうと。

「ジョージ。」
「なーに、フレッド。」


俺 も お ん な じ。


彼はそうはっきりと口を動かした。彼の同じ、は正真正銘の同じだ。だから彼も俺と同じ意見と言うわけで。安心でも喜びでもない感情から俺は笑った。

「それで、どうする?」
「誓、わない。」

彼は楽しげに優しげに笑って言った。そしてそのままの調子で、まるで悪戯の提案でもするかのようにと、続ける。

「二人で勝とうよ。」

破れぬ誓いなんて、立てない。立てないけれど俺たちのこの思いを絶対にする。そんな彼の言葉に俺も言葉では説明出来ないような気持ちで満たされた。絶対、なんて無いことぐらい知っていたけれど。彼と二人だったら何でも出来るんじゃないかって思う。彼さえ居れば二人そろえば俺たちは無敵なんだって、この一瞬すらも馬鹿みたいに俺は信じてるよ。





いこーるはーと










091017





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